検診と治療
歯周病の診断は歯と歯肉の境目の溝の深さ(ポケット)を測ることから始めます。これは一般歯科医による検診でも当然行われるべきもので、その際異常が見つかれば専門医を紹介されます。もしあなたの歯科医が歯周チェックを怠るようなら、その歯科医は歯周病に関する知識を持たないか、歯周病の重要性を認識していません。これではせっかく患者さん自身が自発的に検診を受け予防を心掛けても無駄になってしまいます。
step1
まず歯と歯肉の間の溝の深さ(ポケット)を測り、歯肉の腫れや後退具合、骨喪失の有無と程度、歯の揺れ具合を検診します。
step2
ポケット測定結果で4〜5mm以上の数値が多く診られた場合、歯肉下に蓄積された細菌産物を丁寧に取り除くディープ・クリーニングにより治療します。後日ポケットの再測定を行い、数値が健康レベルに回復していればすべての治療は終了です。
step3

歯周病が後期に至ると、歯石や細菌産物がディープ・クリニングだけでは十分取り除けなかったり、極度の骨喪失を伴っているため外科的治療を必要となる場合があります。
歯周病は再発する病気です。そのため多くのアメリカ歯科保険では5年に一度のディープ・クリーニングを還付対象としています。
しかし当院で歯周病治療を終えた多くの患者さんは予防意識が向上し、日々正しいホームケアを実践されています。また専門医による定期検診と歯石除去をきちんと受けて下さるので、ディープ・クリーニングを再受診することなく歯周の健康維持に成功しています。