歯石除去
アメリカでは6ヶ月毎の定期検診と歯石除去は一般的です。子供の頃からこの習慣が身に付いているアメリカ人には銀歯などほとんど見かけません。
口腔内に残された食べカスは細菌と反応して歯垢を形成します。歯垢は細菌の塊で、歯の表面(エナメル質)を溶かし虫歯を作ります。この歯垢が毎日の歯磨きによって取り除かれないと、徐々に石灰化して歯石となります。そして一度付着した歯石は歯磨きでは取れません。
歯石の表面は細かい凹凸が激しく、細菌が蓄積されやすいものです。細菌が付着した歯石は歯肉下に侵食し、歯を支える骨を溶かします(歯周病)。
この歯石を定期的に取り除くことは虫歯と歯周病予防に大変効果的です。
長年歯石を溜めている人が突然歯石除去を受けると、歯間が広がったり、歯が長くなったように見えます。これは歯石が詰まっていた歯間が開放されたり、歯石によって腫れていた歯肉が引き締まった結果によるもので、健康的な状態に戻ったと言えます。歯周病に至る前から定期的な歯石除去を受けて口腔内衛生に気をつけていれば前述のような極端な状態が起こることはまれです。このような点から、歯石除去は審美的にも効果があると言えます。