Q1 日本では歯石除去や定期検診を受けたことがありませんが必要でしょうか?

本来、歯にとってベストな状態とは、治療をしない(虫歯・歯周病がない)ことです。ところが一部の 歯質の良い人を除いて、ほとんどの人が何らかの歯科治療を経験しています。治療を未然に防ぐに は、やはり予防しかありません。個人が”自分の歯は自分で守る”という意識をもって、 口腔内の
健康管理に努めることが大切です。

定期検診と歯石除去を受けることの最大の利点は、虫歯・歯周病の予防と早期発見・早期治療を可能にし、それにより歯及び心身の負担を最小限にすることなのです。

Q2 レントゲンを撮るメリットは?

レントゲンは、肉眼で発見できない歯間の虫歯や歯根の病気、歯を支える顎骨(がくこつ)の喪失、 腫瘍などを発見するために撮影されます。子供の場合、顎内部で成長している永久歯の状態を観察し、異常があれば早期発見につながります。また治療の正確性を追求するため、その経過や結果をレントゲンで確認することもあります。

日本歯科グループでは、超高速レントゲン機器(X-ray放射時間が極めて短く設定された最新機器)とコダック社最新フィルム(X-ray照射が60%削減可能)を使用しているので、歯全体のレントゲン撮影でも、真夏のビーチで1時間過ごしたときに浴びるX-ray量と同じほどです。

Q3 乳歯に治療をする理由は?

乳歯はいずれ生え代わるからといって安心してはいけません。虫歯がしみたり、痛みを伴えば、消化不良や学校での集中力欠如などの原因となります。虫歯が進行して膿が形成された場合、激しい痛みを伴うだけでなく、内部で成長している永久歯に悪影響を与えかねません。また虫歯を長期間放っておいたために、永久歯の生え代わり時期より早期に乳歯の抜歯が必要になると、歯並びに影響を与えることになるでしょう。

当グループでは大人同様、小さな子供達が虫歯で困らないよう6ヶ月毎の定期検診による早期発見・早期治療をお勧めしています。

Q4 
歯周病
とはどんな病気で、どんな治療をするのですか?

歯ブラシで取り除けなかった食べかすは、口腔内の細菌により歯垢、歯石へと変化します。そして歯垢や歯石は歯と歯肉(歯茎)の境目に蓄積され、歯肉下へと進入して炎症を起こしたり、歯を支えているあごの骨を溶かします。これが歯周病(ししゅうびょう)です。

初期の歯周病を除くと、残念ながら投薬や歯ブラシで治らず、歯周病専門医による治療が必要です。歯周病専門医は歯周の状態およびあご骨の吸収具合をチェックし、歯肉下にある細菌をきれいに除去すること(ディープ・クリーニング)から始めます。歯周病の進行はとても静かで、見逃されがちです。歯肉の変色や出血、口臭、歯肉の腫れ、歯のぐらつきなどがあれば、早めに専門医の相談を受けましょう。

Q5 歯周病を引き起こす原因にはどういったものがありますか? 

口の中の衛生状態の悪さ(歯をきれいに磨かない)、喫煙、生活習慣(飲食習慣)、糖尿病、遺伝的因子などがあげられます。これらの詳しい説明は、これから少しずつ「歯周病」のページに載せていく予定です。

Q6 神経治療は本当に必要ですか?

虫歯を長期間放置しておくと痛みが伴うものですが、その状態をさらに放っておくと、ついには歯の神経が壊死してしまいます。神経が壊死すると一旦痛みはなくなりますが、やがて根の先端に膿が形成され、再度激しい痛みや腫れとなって現れます。

神経は歯に血液や栄養を送る大切な器官ですが、神経が壊死(えし)したからといって歯を抜く必要はありません。神経治療によって死んだ神経や膿をきれいに取り除き、内部を無菌状態にすることで天然歯を保存し、咀嚼機能(そしゃくきのう)を保つことが出来ます。

Q7 専門医による治療の違いは何ですか?

アメリカでは歯科治療でも、必要に応じて専門医を紹介されることがよくあります。専門治療を受けることは、その分野での専門知識を持ち、技術を知り尽くした医師から治療を受けるということです。

専門医は、大学4年と歯科学校4年の修学後、さらに2年以上の専門課程を経て専門医としての学位や免許を取得しています。従いまして、治療の複雑さの度合いに関わらず、その専門知識と技術をもって対応することができます。複数の問題を抱えた口腔状態では、各々の専門医が協力して治療を行うことで、より良い結果を導きます。一方、専門課程を修了していない一般歯科が、歯周病や矯正などの治療をすることもありますが、そのような危険な行為に対しては、常に多くの疑問の声が上がっています。


Q8 100%完璧な歯磨きをしていれば虫歯にはなりませんか?

はい。歯垢を完璧に磨き落とすことが出来れば、虫歯にはなりません。 しかし現実的には、そのようなことは不可能なため、半年に一度のクリーニングなどが必要になってきます。

Q9 キリシトールを毎日食べれば、虫歯になりにくくなるというのは本当ですか?

本当です。

Q10 知覚過敏にはどうしてなるのですか?

簡潔にいいますと歯の磨き過ぎで歯茎が後退し、歯の根元が露出、さらに磨き続けると歯の表面が削れていき知覚過敏になります。

Q11 アメリカで一番最初に水道水にフッ素を入れた市は、どこですか?

Grand Rapids, Michigan(ミシガン州)で、1945年のことです。

 

当ホームページには、この他にもQ&Aコーナーがあります。

1.虫歯についてのQ&A

2.子供の歯についてのQ&A

3.歯列矯正についてのQ&A

4.歯周病についてのQ&A 

5.インプラントについてのQ&A

6.日本の社会保険・国民保険についてのQ&A

7.アメリカの歯科保険についてのQ&A